はじめに

グリーフケアの学校で伝えたいこと

哀しみという感情にどう向き合えばいいのか。
大切な人を失って苦しんでいる方にどう声をかければいいのか。
死別を体験されたご家族に介護士・看護師、支援者として関わりは適切だったのだろうか。

そんなことに悩まれたことはないでしょうか。

死別をはじめとした喪失の悲嘆やそれに伴う反応を「グリーフ」と言います。
人は様々な喪失体験をします。大切な人を亡くす死別はもちろん、
病気、怪我、離婚、退職……などその体験は千差万別です。
人生は喪失の連続といってもいいでしょう。

それらの喪失と向き合うことは、
人生と向き合うことといっても過言ではありません。

自らの死を前にされた方、ご遺族の方、医療や福祉に従事する方など、
国内外で1000人以上の死と向き合う皆さんと接してきた中で、

「こんなに家族としっかり向き合う機会が得られて本当によかった」
「最期にあなたに来てもらえて何よりだった」

という関わりも経験させて頂きました。

一方、怒りをあらわにされるご遺族を前に、
どう言葉をかけていいかわからず、ただ立ちすくんだこともあります。

また看取りや遺族支援の現場においては、
様々な状態、立場、信仰の方がいらっしゃるため、

「自分のあの対応でよかったのだろうか」

といつまでも引きずってしまい、
心に痛みを抱えたまま、最後にバーンアウトする人も少なくありません。

死というテーマは医療技術の進歩だけで解決しない、
さまざまな課題を突きつけられています。

私自身、一人の心理職として、
哀しみを抱えた方を支えるために何が大切かを追求し、
国内外のグリーフケアにおける専門家たちに学び、
より適切な関わりを模索してきました。

エイズホスピスを始め、終末期の関わり、
遺族とのスピリチュアル(精神性)な関わりを求めドイツに渡り、
子どもの哀しみに寄り添いたいと考え、アメリカのダギーセンターを始め、
海外のカウンセラーたちにも教えを請いました。

日本でもトップクラスのカウンセラーの元で、
理解を深め、哀しみを抱えた方にできることを求めてきました。

そんな中で、そして支援者として絶対に忘れてはらないこと、
知っておきたいことを自分なりに発信するようになったのが2015年のことです。

以来、2018年(現在)まで400人以上の仲間がこのグリーフケアの学校の門を叩いてくれました。
参加者は、看護師、介護士、大学准教授、臨床心理士、精神保健福祉士、医師、保健師、社会福祉士、
ケアマネジャー、僧侶、葬祭業、納棺士、保険業、カウンセラー、セラピスト、主婦と様々です。

現在は国内のみならず、海外からの参加者も増え、
グリーフ専門士、ペットロス専門士の有資格者は
アメリカ、カナダにも広がっています。

当スクールでは、グリーフケアにアドラー心理学を掛け合わせることで、
悲嘆を抱えた方により幅広い、適切な支援が提供できると考えて追求していました。

それ以外にもゲシュタルト療法、ソリューション・フォーカスト、認知行動療法、森田療法、
NLP、ヒプノシス、その他、トラウマケアの最新理論であるポリベーガル理論なども取り入れ、
さまざまな心理療法を統合し、支援者として、哀しみを抱えた方に
本当に必要な関わりを対話やワークを通じて一緒に学びます。

設立以来3年半と短く、またまだ未熟なところもありますが、
本質を追求し、世界最先端かつ、常識にとらわれない
最先端の悲嘆支援の在り方を追求しています。

私たちグリーフ専門士(グリーフケア専門カウンセラー)が目指すのは、
「断絶感」(哀しみ、不安、閉塞、絶望、喪失)を抱いているクライアントが、
「結合感」(喜び、安心、解放、希望、発見)を抱けるようになる支援です。

またグリーフケアを学びだけで終わるのではなく、
心身を尽くして支援をされた方の努力が形になる
適切な仕組みを作ることも大切にしています。

支える人にとっても支えられる人にとっても
より良い在り方を求め、そのためには何ができるのか。
様々な角度から支援の在り方を追求しています。

その学びは、喪失体験という大きな試練に向き合う私たち自身が
より良く生きる一助になると確信しています。

日本人の年間死亡者数は年間134万4千人(2017年厚生労働省人口動態)です。

もし大切な人を失った人と管理人が一人につき4人いらっしゃれば、
年間500万人以上の方が遺族やそれに準ずる心の痛みを抱えている可能性があります。

また何らかの事情で、お子さんを授かれなかった方や、
ご家族とのお別れの後、支えてくれたペットとの別れを哀しむ人たちを含めると
その数は1000万人くだりません。

高齢化が進んでいる現在、大切な人や存在との死別を支える
グリーフケア、ペットロスケアはますます重要となってきます。

グリーフという言葉はまだまだ知る人も少なく、
緒に就いたばかりですが、死を前にしたご本人の苦しみはもちろん、
悲しみに打ちひしがれる周囲の方を支え続ける本当に大切な取り組みです。

他のグリーフケアの団体の皆さんとも連携し、
この大切な取り組みの理解を深め、
必要な方に届けていければと願っております。

インターネットで学べるグリーフケア無料講座も開催しております。
あなたと直接お会いできることを楽しみにしております。
一般社団法人 日本グリーフ専門士協会 代表理事
グリーフケアの学校 グリーフ専門士養成スクール 校長

井手 敏郎

 

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大切な人を亡くした方とどう向き合えばいいのだろう。
自分が大切な人を失ったとき、どんな状態になるのだろう。
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内容のポイントを時間内で精一杯お伝えしています。
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【取材経歴】ニッポンの社長