受講生の声

大阪府 岩田友紀さんグリーフ専門士養成コース(ベーシック)

どうしてグリーフケアスクール(専門士養成コース)に参加したいと思われましたか。
私が従事している葬儀の現場において、今後はもっとグリーフケアの考え方が重要視されたサービスが行われるべきだと思います。
接客に活かしたり、新たなサービスを発案したりするために基本的、かつ体系的な知識を得たいと思いました。
また、私自身も、交通事故の加害者になり、アイデンティティの喪失と思われるグリーフに苦しみました。
今は随分と落ち着きましたが、当時はその苦しみや哀しみの正体がよくわからず、表出の仕方や対処の仕方がわからず、また相談できる機関もほとんどなく苦労しました。
グリーフケアの存在を知り、もしかしたら多くの加害者が経験する苦痛はグリーフの観点から捉える事ができるのではないか?と思い、更にグリーフケアについて学んでみたいと思いました。
参加してどのように感じましたか。心に残ったことを3つあげてください。
敬話敬聴のワークを実践して、話を聴くことの難しさを痛感しました。
自分が引っ張って行こうと気負うことなく、黙って相手が話してくれるのを待つのは、言うのは簡単ですが実践することが難しかったです。
ですが、ワークの中で、最後まで黙って聞いてもらえる経験をして、その大切さを実感したので、これからも会話の時には意識するようにしたいです。
今回の講座は少人数で安心して話せる環境でしたので、随分と皆さんの深い胸中を伺い知ることができました。
とても辛い思いをされた方の話を聞くと、自分のグリーフは蘂分ちっぽけに感じられ委縮してしまいましたが、講座の中で、「哀しみを人と比べてはならない」という「相互尊重」の考えに触れ、自分の哀しみも大切にしていいのだと思えるようになりました。
そして、自分の苦しい部分についても包み隠さずお話することができ、聞いてもらえるとスッキリしました。
他人の敬話敬聴をする上で、また、私自身これからもグリーフを抱えながら色々な人と接することになる上で、この相互尊重の考えはとても大切にしたいと思いました。
最後に、この講座を受講し、グリーフ(ケア)の奥深さを知ることができました。
グリーフは身近な人を亡くした時だけでなく、身体の一部や、目標、信仰する対象や物を失った時にも起こります。
グリーフはすべての人にとって身近な存在だけれども、人の数だけ異なる唯一無二の物であり、複雑な要因が絡み合ってできるものだと思いました。
だからこそ、もっと深く知りたいと思いましたし、また、座学で学ぶだけではなく、しっかりと相手と向き合って見えない部分まで観察する実践をして、グリーフについて知りたいと思いました。
今回の学びをこれからどのように活かしたいですか。
葬儀社で、遺族のグリーフケアに重点を置いた癒しのサービスを提供するのに役立てたいです。
また、交通事故加害者の当事者として、自身の悲嘆の癒しを行い、ゆくゆくは他の交通事故当事者(主に加害者)に向けた発信や、分かち合いの会などといった場で活かすことができたらいいなと思います。
加害者同士だけではなく、被害者の心情を推し量ることにも役立てたいと思います。
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