受講生の声

東京都 H.Sさんグリーフ専門士養成コース(ベーシック)

どうしてグリーフケアスクール(専門士養成コース)に参加したいと思われましたか。
約4年前、脳の開頭手術をして片目視力を失い、かつ未破裂脳動脈瘤を脳に抱えたまま生きる人生を受け入れたのを機に、残された人生をどう生きたいのかと考えるようになりました。そこで昨年、コーチングを利用して自分と向き合ってみた結果、自分の本当にやりたいことを実現する1つの方法として、グリーフケアに行きつきました。
18年前にイギリス人のフィアンセとの死別を経験したのですが、当時、「彼の死を無駄にしたくない。私のように困っている人の役に立ちたい」「グリーフに関する情報を共有したい」と思っていた時期もあり、関連書籍を探しては読み漁っていました。ただ今思うと、その時はそう考えることで自分自身を鼓舞したり癒したいといった側面が強かったのかなとも思います。結局、実際に手段が見つからず、日々の忙しさと時間に流されて、いつしかそんな気持ちは薄れていきました。
あれから様々な喪失の経験を重ねてきた今、そのプロフラムを通してあの時の自分の気持ちに再び触れた時、激しかった想いが穏やかで深いものへと変わっていることに気づきました。とはいえ、時が経っても、彼の死と私自身に向き合ったあの時間は、確実に私の人生観にも彼の死にも大きな意味を与えたことに変わりはなく、私に生きる自信をくれました。今は喪失との付き合い方が少しは上手になり、自分のことは横に置いて誰かに寄り添う余裕や準備ができたと思い、一歩踏みだすことにしました。
参加してどのように感じましたか。心に残ったことを3つあげてください。
・グリーフ専門士は「専門家」という意味だと思っていたのですが、グリーフケアで一番必要な存在とされる「同行者」であるということ。そして「同行者」とは、横にいて共に歩いていく存在であること。
・グリーフ専門士協会では、知識を伝えること以上に自分自身のグリーフに触れるという体験を重視しているということ。そして、学びを進めていくにあたって、大事にすべきなのは自分の気持ちであること。
・「観の目・見の目」という2つの視点により、知らなかったグリーフに気づくことが大事ということ。
今回の学びをこれからどのように活かしたいですか。
・自分自身の理解とケア
・敬聴敬話による大切な人(家族・パートナー・友人)との信頼関係の強化
・敬聴敬話による職場での良好な人間関係の構築
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