受講生の声

沖縄県 F.Kさんグリーフ専門士養成コース(ベーシック)

どうしてグリーフスクールに参加したいと思われましたか
グリーフケアスクールに参加しようと思ったのは、一つは現在の仕事(電話相談カウンセラー)の幅を広げたいと思ったこと、そして数年前に起きた娘の幼馴染の自死について自分の中の整理がつかないと感じてことがきっかけだった。
参加してどのように感じましたか。心に残ったことを3つあげてください。
1、まずは喪失体験というのは家族や友人との「死別」に限らず、堕胎、死産、災害、老衰、ペットロスなど、様々なタイプのものがあるということ。
また、その体験の後に起こる「グリーフスパイラル」という心理プロセスについての学びはとても印象的であった。これまで友人などの喪失体験に際して、客観的に見ていて理解に苦しんでいたようなこと(子供を亡くした後、なぜ夫婦や家族同士で怒りをぶつけ合うのかなど)が、このスパイラルを知ることで、腑に落ちた。
2、アドラー心理学の「勇気づけ」の考え方。クライアントとの関係が、助ける人、助けられる人、というものではなく、あくまで対等な位置関係(横の関係)であり、勇気づけと「褒める」は全く異なる性質のものであること。
「相手の大切なものを大切にする」「相手の関心に関心を持つ」という考え方は、これまでの私の中には思いつくことのなかったクライアントの関わり方で、自分の家族、特に子供との関わりにおいても実践できることだった。
3、鏡のワーク。これもかなりインパクトが強かった。音声を聞いてすぐにやってみようとしたが、最初はやはり気恥ずかしさや抵抗が出て少しやりづらかった。
母との関係で苦しみ、インナーチャイルド大きく自分を肯定できなかった過去の自分だったら、これをやってみようとしただけで号泣していただろうと感じた。
スクリプトの全てがすんなりなんの抵抗もなく言えるようになるまでは、これからも繰り返しやっていこうと思う。
今回の学びをこれからどのように活かしたいですか。
グリーフケアで学んだことは、現在のカウンセラーとしての仕事にすぐに活かせるものであり、仕事という範囲に超えて、家族や知人の「喪失体験」の際には、心のあり方や関わりかたとして大いに役立つと考えられる。
このグリーフケアとのきっかけをくれた娘の友人にも、心からの感謝をしたいと思う。
喪失体験は、永遠の別れではなく、自分と故人、自分と新しい価値観や学びとの「新しいつながり」の始まりだというとらえ方が今ならできる気がする。
そのためにも彼女と一緒に過ごした時間、彼女の生き様が見せてくれたものを人生の宝として、大切に胸に抱いて、新しい人生に出発したい。
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