東京都 ミカさんグリーフ専門士養成コース(ベーシック)
- どうしてグリーフケアスクール(専門士養成コース)に参加したいと思われましたか。
- 子どもの頃から心に苦しみや悲しみを感じて生きてきました。大人になってからも命を絶つ以外に選択肢がないほど追い詰められたことがありました。
両親を見送り、それぞれの最期と向き合うことはそれまでの人生を振り返ることでもあり親子関係の修復のたに貴重な時間にもなりました。親の事を上手く理解できなかっただけで本当はそこに大きな親の愛があることに気づくことができて最後は感謝にかわった経験が私の人生では大きな宝物になっています。ただその経過や心境の変化などは感覚的なものでした。
いつか誰かの役に立ちたいという思いから勉強が必要と思い参加しました。
- 参加してどのように感じましたか。心に残ったことを3つあげてください。
- ・看取りを点ではなく線で見ること。そして面でとらえていくこと。そして、新しいストーリーに書き換えていくこと。
⇒無理やり元気づけていくのではなく一つひとつの経験を辿って肯定的な意味づけをして感じとっていく寄り添いの大切さを 学びました。
・幸せの基盤となる共同体感覚。自分が好き、世界を信頼できる、他者に貢献できる
これが当たり前になったら、いじめも戦争もなくなるという部分は本当に世界中が幸せになることに繋がるなと思いとても印象に残っています。
・グリーフスパイラルに見られる様々な感情や表面的にみられる状況。その中心には必ず哀しみがあることを忘れてはならないこと。
- 今回の学びをこれからどのように活かしたいですか。
- グリーフは死別以外にも様々なことで感じるものだと知りました。
私自身も子どもが発達障害であると知らされた時にはそれまでの子育ての日々や、子どもの将来の夢を全て否定されたような大きな衝撃を受けました。それ以降、常に心に重りがのしかかっているような日々でした。
今、お子さんの発達に悩みを抱えている親御さんが大変多くいらっしゃいます。お子さんの支援施設は沢山ありますが、親御さんの心のケアに特化した取り組みはまだ十分ではないと感じています。グリーフという側面から、自分と同じ思いをしている親御さんへ向けて取り組みが出来たらと思っています。