受講生の声

神奈川県 鏑木陽子さんグリーフ専門士/ペットロス専門士養成コース(共通アドバンス)

講座に参加してどのように感じましたか。特に心に残ったことを3つあげてください。
①受講生同士の体験を聴き、人間誰しも(大なり小なり。自分も含めて)喪失の悲しみを持ちながら、日々を送っているのだということ。ブレイクアウトルームでの1対1での語りでは毎回それを思い、互いに痛みを持つ人間同士として世の中の人々と繋がれたら…と。
②ちーちゃんの妹さんとのお別れのこと。お辛い喪失体験の当事者としてのお話しを伺い、 いつも講座で温かく穏やかに接してくださる彼女の内面にある悲しみを思いました。ありがとうございます。その語りを通して、妹さんが生きた証が伝えられていくのですよね。
③「再会セラピー」。確執のあった恩師が急逝してそろそろ2年。未だに素直に悲しむことができないでいる。そのことが自己嫌悪でもあったが、語るうち「先生、ずるいよね」という言葉が口からスルっと出て、「これか!」と思い至った。まだ許せない気持ちが心にあるのだろう。無理して悼むほうにもっていかなくてもいいと思えた。大きな一歩かも。
今回の学びをこれからどのように活かしたいですか。
第一は、当初の目的でもある勤務先ホスピスでの遺族ケア、また家族ケアに活かしていくこと。またホスピスで出会う方々のみならず、自分の周囲にいる人々(悲嘆の中にいながら表に出さない人はたくさんいる)や、現代社会においてこれから出会う人々との人間関係のなかで、講座で学んだことを活かしたいです。去年の終わりから今年にかけて、死別ではないけれど、私はグリーフの只中にありました。原因はとても大切な人が死別体験をし、支えたいと思っていたのに、そのグリーフに私が十分な対応ができず、結果、その人との関係が大きく変化してしまい「自分はもう必要とされていないのだ…」と思い知り、大きなショックを受けたこと。講座の中で「今の私はまさにグリーフの状態なのだ」と認識できたのは幸いでした。その人は生きているので、関係を再構築できたら…と思います。
アドバンスコースをベーシック受講生に勧めるとしたら、どのように伝えたいですか
ベーシックコースはグリーフケアの学びのほんの入り口であること。アドバンスコースでのより深い体験は時にハードではありますが、中身の濃い意味のある時間。そして、ともに学び励ましあえる仲間との出会い、学びあいはとても尊いものです。グリーフケアは対人支援ですが、同時に自らを育てていくものでもあると思います。アドバンスコースでのグリーフの学びを通して、自らを知り、他者を理解することができるのではないかと思います。
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