受講生の声

愛知県 T.Tさんグリーフ専門士/ペットロス専門士養成コース(共通アドバンス)

参加してどのように感じましたか。特に心に残ったことを3つあげてください。
・敬話敬聴 
相手の話をただ聞くということの難しさと、言葉を求められていると感じた時に自分が発する言葉の重要性を感じさせられました。特に沈黙を大事にするという点は、沈黙でもいいという場づくりの難しさを感じました。敬話敬聴の 3S も心掛けていきたいです。
・寄り添いのワーク
自分は寄り添いのワークの回に参加できなかったのですが、「感覚を知る」ということの大事さを、全体を通して学んだように思います。体験を絶対化してはいけないという事も同時にありますが、体験を通してしかわからない事もあるのだろうと改めて感じさせられました。
・コアコミュニケーション
こういう時はこう、と、単純な答えを求めがちなのが人間の悪い癖のようにも思いますが、何においても一人ひとり違うという事を改めて丁寧に教えられたように思います。また、周囲の人はどんなコミュニケーションを求めているのか考えさせられました。

今回の学びをこれからどのように活かしたいですか。
主に僧侶としての仕事と、自死遺族のわかちあいの会に活かしていくことを主な目的として参加し始めましたが、まず自分は日常生活の中で人と丁寧に向き合えているのだろうかと考える機会が多くなりました。
三省堂から出ている『自殺で家族を亡くして』という本の中に、「「自殺」を我がこととして、また隣人の一大事として捕らえなおす」(原文ママ)という言葉が出てくるのですが、今隣にいる人が自殺を考えるほど苦しい状況かもしれない、と考えたことはなかったように思います。
家族にしても、いるのが当たり前と思っていたけれど、もしかしたらずっと苦しみを抱えていて自死してしまうかもしれないと考えると、自分がいかに周囲に対して無関心であったかを考えさせられます。
特別な場と特別な人に対してだけでなく、日常生活から、人との関わり方を考え直していきたいと思います。
アドバンスコースをベーシック受講生に勧めるとしたら、どのように伝えたいですか。
自分は特に大きなグリーフを抱えておらず、今までの人生で出あってきた出来事も、自分の中では折り合いが付けられているものと思っていましたが、アドバンスコースでの学びを通して、自分は過去の出来事にただ蓋をして、その時の想いをなかったことのようにして生きてきたのだと感じさせられました。
自分一人の事としてみれば、忘れたように蓋をしていた悲しい出来事を掘り返すことが必ずしも良い事なのかはわかりませんが、この思い出した気持ちを通して、周囲との接し方を考え直すきっかけをいただきました。
グリーフケアの学びはその後の人生の中での人との関わり方と、それまでの自分の生き方を問い直す機会でもあると思います。また、自分に対し常に「これでいいのか」と問い続ける歩みでもあると感じますが、その歩みを共にしてくださる方がいる事をとても心強く思います。
所感になってしまいますが、私にとってアドバンスコースでの学びは、とても有意義なものでした。
TOP