受講生の声

神奈川県 須田有美さんグリーフ専門士/ペットロス専門士養成コース(共通マスター)

講座に参加してどのように感じましたか。特に心に残ったことを3つあげてください
自殺とは、その行為を示す言葉なのではなく、それまでに至るプロセスであるということが新たな学びでした。一つの要素だけではなく、いくつもの要素が積もり積もってそうなってしまうと知り、自死された方の話になると、周囲はつい原因を必死に特定しようとしますが、特定される原因は多くあるうちの一つである可能性が高いので、そこだけに注目して責めるのではなく、背景にある全体を見て、自死される方を減らすためにどこを改善できるかを考えていくことが大切だと思いました。
「死にたい」と思っている方に、死ぬことについての話をタブーとせず、具体的に尋ねていくことで繋がりを感じてもらえるということが印象的でした。死にたいと言われると、否定しなければいけないと思ったり、触れないようにしなければと思ったりしがちですが、それは寄り添うことから逃げようとしているだけなのかもしれないと思いました。躊躇せずに尋ね、死にたいという気持ちに共感してあげることがその人を救うことに繋がると知れて良かったです。

DSM-5の持続性複雑死別障害の基準案については、グリーフを軽視されているような印象を持ち、そこで病的に見なされてしまうとしたら残念だと思いました。社会の目とグリーフを抱える人たちとの壁が見えた気がしました。グリーフは一定期間で解消されるものではないですし、逆にこの基準に当てはまらない方の方が、本当に大切と思える人と繋がれていないのではないかと不安に感じました。
今回の学びをこれからどのように活かしたいですか。
日常生活はもちろん、死別は誰もが経験する最も辛い出来事だと思うので、事前にどんなことが起こるのかや、喪失体験された人への接し方を理解しておくことは大切だと思うので、周囲の人たちに伝える活動をしていきたいです。
マスターコースをアドバンス受講生に勧めるとしたら、どのように伝えたいですか
マスターコースは複雑なグリーフを学ぶため、より深刻なグリーフに陥っている方への対応力が身に付くと思います。専門士として具体的にできることや、知っておいた方が良い知識なども満載のコースなので、グリーフ専門士としての活動をされる方にはとてもおススメです。アドラー心理学も多く組み込まれているので、人生に前向きになれるコースです。グリーフの状態の「再生」に導いてくれるような、自分の中に確かな変化を感じられる講座だと思います。
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