受講生の声

沖縄県 M.Mさんグリーフ専門士/ペットロス専門士養成コース(共通マスター)

講座に参加してどのように感じましたか。特に心に残ったことを3つあげてください
1.早期回想
10歳までの印象に残っている出来事を3つ書き出してみて、印象に残っている出来事は鮮明に映像が出てくるものだと感じました。初めは文章から信念や生き方の癖や課題に気づくことはできるのだろうかと半信半疑でした。敏さんや受講生同士でワークをしていくと、現在のライフスタイルと一致していたことに驚き、自分の信念や課題に気づくことや向き合い方や目標も見つけることができました。

2.自死・自殺
幼い頃に住んでいた近所の方、同級生、専門学校時の後輩が自分で命を絶たれた方が数名いました。なぜ、自分で命を絶ってしまったのかと時々考えることがありました。
講座で自死・自殺について、所属感の減弱、負担感の知覚、自殺潜在能力や背景には孤独があると知り、自分の知り合いの方々も孤独が背景にはあったかもしれないと思いました。
死にたいと考えている方の心情や接し方を学んで、ギリギリまで誰かに話を聴いてもらいたいと思っていることやその言葉を聴いたときには否定をするのではなく、心から受け止めてあげることの大切さも知りました。
自死遺族の方もずっと苦しんでいて、通常のグリーフと比べても複雑な問題が絡んでいるとことを知りました。自死遺族の方は苦悩を出さないようなことがあると知り、遺族の方が苦悩を吐き出すことができる場所や支援が必要で、そういう場があることを伝えていくことが大切と思いました。

3.犯罪による遺族の反応と対応
犯罪による遺族の方々は大切な人を亡くされた哀しみだけではなく、加害者への怒りや憎しみ、苛立ち等の様々な感情が消えずにずっと過ごすと思うと、やるせない気持ちになります。講義を聴いているときに自分の身内に起こったら、きっと生きていけない。そのやるせない気持ちをどこに向けていくべきか、もし知り合いに起こった時はどうお声をかければいいのかと正直、想像ができませんでした。
事件を風化されないようにと遺族が訴え続けているにも関わらず、マスコミやインターネット、SNSで中傷を受けることや慰めならぬ電話でさらに精神的に追い詰められ、心なき対応をする人がいる、そのような理不尽な世の中があると思うと哀しすぎると同時に怒りがこみあげてきました。
遺族の方が再生へ進んでいき、自分の経験を誰かの役に立てたいという思いが出てくること、加害者家族の支援者となる、犯罪対策委員のメンバーに加わることもあると知り、本当の哀しみを知っているからできる行動だと思いました。
国は犯罪によるご遺族への支援も行っている機関もあるとこと、ご遺族への対応をしていると初めて知りました。実際にそこで支援を受ける時の手伝いや付き添いなどグリーフ専門士ならではの支援ができることにグリーフケアの可能性を学ぶことができました。
今回の学びをこれからどのように活かしたいですか。
マスターコースで想像ができないほど複雑で深いグリーフを学びました。視野が広がった半面、自分がグリーフで苦しんでいる方への同行者となれるのだろうかと不安な気持が生じてきたことや気持ちだけでは同行者になれないということも痛感しました。
フォローアップ講座や交流会に参加していきながら、自分に何ができるかを考えていこうと思います。
○ マスターコースをアドバンス受講生に勧めるとしたら、どのように伝えたいですか
マスターコースはベーシック、アドバンスよりもさらにグリーフ専門士として、様々なグリーフケアが必要な方への心情や対応を深く学んでいきます。
マスターコースでは自分を掘り下げて自分を知ること、自分を受容する、感情をいかにコントロールしていくかを考えながら学んでいくので、心が折れそうになることもあり、覚悟が必要です。辛いことばかりではなく、敏さんやサポートの方のあたたかい雰囲気に安心して学ぶことができます。受講生同士でのワークも数回ありますので、絆や信頼関係が芽生える講座です。
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