受講生の声

東京都 打矢麻理子さんグリーフ専門士/ペットロス専門士養成コース(共通マスター)

講座に参加してどのように感じましたか。特に心に残ったことを 3 つあげてください。
1「ライフスタイルは変えられる」「トラウマは克服できる」
変わりたいという思いがあるのに、でも変われない...そんな思いに苦しむ方は少なくなく、そんな人たちの支えになれたらと思ってきましたが、圧倒されるほどの強烈な過去の体験に苦しむ方々を目の当たりにして、無力さを感じることが多々ありまた。アドラーの基礎理論とともに、協会としての柔軟な解釈のあり方を学ぶなかで、諦めずに勇気づけ、「畏敬の念」を持ちながら同行させていただくことの大切さを実感しています。

2死にたい想いもその人の「大切な想い」
「消えたい」想いを抱えた方に、「それは死にたい、という思いでしょうか?」と単刀直入に聞くことの大切さ。そしてその想いもその人の「大切な想い」として否定せずに今ここにある感情に寄り添うこと。支援する側が「誰かの深い感情」を恐れていては何も解決にならないこともあるのだと知るとともに、善悪という倫理を離れ、人がジャッジすることのできない「自死」について触れる学びを経験できたのは貴重な体験でした。

3「許せない自分を赦す 」
どうしようもなく無力で、時に感情のままに想いを巡らす「人間という生き物の本質」。それを否定することで片づけず、「自分自身も許されていいひとり」であり「矮小な存在」であることを自覚することで初めて向き合える問題もあるのだと感じました。この回での「敬話敬聴」における「畏敬」についてのお話も印象深く、理解を超えた大きなものへの畏敬を持つことの重さと大切さに触れられたことも貴重な体験でした。
今回の学びをこれからどのように活かしたいですか。
「何が起きても大丈夫、自分は強いから」。ずっとそう思って生きてきて、でもどこかで「それは作られた自分なのではないか」という違和感を抱えてきました。アドバンス、マスターを学び進めるなかで、不安定で、時に揺らぎ、すぐ泣きたくなる自分も本当の自分なのだと気づくことができたのは、大きな体験でした。
支援者として誰かの声を聴き、気持ちを掬い、同行するためには、強くあろうとする前に、自らの弱さを知りつくさなければならないと実感しています。

また、ベーシックから一貫してその大切さを教えていただいた「敬話敬聴」は、実践するなかでその温かく、本音を打ち明けやすい空気を醸成するために欠かせない大事な基礎なんだと実感しました。敏さんはじめ協会のサポートメンバーの温かな眼差しや包容力、勇気づけるようなエネルギーをしっかり記憶し、自らも取り入れていく中で、自分らしさも忘れず、「社会から外れていきそうな人」「拠り所のない人」「愛着に問題を抱えた青少年」に寄り添える支援者としての活動を継続していきたいです。
マスターコースをアドバンス受講生に勧めるとしたら、どのように伝えたいですか。
マスターコースで学ぶ内容は、深く、重く、大きなテーマであり、向き合うことに躊躇したくなるようなものかもしれません。気が重い、つらい。できれば人生で直面したくない。でもそれは対岸の火事ではなく、誰もが人生のどこかで向き合わなければならなくなるときがくるかもしれない、もしくは大切な人が向き合うことになるかもしれない複雑なグリーフについての学びです。
ベーシック・アドバンスまで歩みを進めてこられた方だからこそ理解できる内容でもあると思いますし、この重いテーマに向き合うために必要な「自分自身をより深く知る」という土台づくりについても学びを深められる構成になっています。
時に揺らぐ自分を感じたとしても、チームやサポートの方々も、温かく、そして穏やかに伴走してくださいますから、一歩前に進む勇気が持てそうであれば、ぜひチャレンジしてみていただきたいです☆
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