東京都 T.Mさんペットロス専門士養成コース(ベーシック)
- どうしてグリーフケアスクール(専門士養成コース)に参加したいと思われましたか
- これまで継続的に講座を受講し、わかちあいの会でサポートを経験させていただく中で、まだまだ理解不足であったり明らかに知識不足であったりすることが多いと痛感しました。わかちあいの会では、死別の種類を問わない会でサポートをさせていただいておりますが、ご家族のみならずペットも亡くされたという方もいらっしゃいます。単に「ペットも家族の一員だ」といった薄い概念の理解のみでは丁寧に対応できないことから、お相手のお話を最低限理解し適切な伝え返しができるよう、この度の受講を決意しました。
- 参加してどのように感じましたか。心に残ったことを3つあげてください。
- 人とペットでなければ得られない関係性について、詳しく知ることができたのは良い機会でした。特にペットは自立することが無いため、その子が亡くなるまで継続的に特別な関係性であることを理解できたのは貴重でした。
グリーフのスパイラルについても、ペット特有の傾向があることを理解することができた半面、多様な種類のペットが存在し、またそれぞれ多様な関係性があることから、型にはめた理解では到底追いつかないことも覚悟として櫃世であると感じました。
子供を持たない私は、いつかペットを飼い、妻と大切に育ててみたいと考えることがあります。一方で20年前に愛犬を亡くした妻が「もう犬を飼うことはない」と言っていたことも改めて深く理解ができるところです。今回の講座の学びを通じて、特に尊厳死の在り方について考えを深めたとき、自分には生き物を飼う準備が整っていないことを痛感して、残念さと安どが入り混じる複雑な心境です。
- 今回の学びをこれからどのように活かしたいですか
- グリーフ専門士の学びについては、義母を亡くした妻に対して今後どのように寄り添って生きていきべきか知りたいという明確な目的がありました。一方、今回のペットロス専門士の学びについては、これまでの学びを土台として、ほんの少しだけ理解の幅を広げていくイメージでした。ところが、学びを深めていくうちに、全く別のものとしてその存在が湧き上がってくる感覚がありました。正直に申し上げると、事前に想定していた範囲を深さと広さの両面で大きく超えていたので、大変なところに足を踏み入れてしまったと感じました。
これまでの人生において、特定の動物に対して深い愛情を注いだ経験もなく、表面的にはその感情も多少の理解はできると自負するものの、果たしてどこまで「考えるな、感じろ」の精神で話し手のお気持ちを受け止めることができるのか疑問であります。しかし、そのような私であるからこそ感じられるものもあるはずだと素直に思える自分がいます。そうでなければ、この学びの機会に出会うことはなかったでしょう。
充実した素晴らしい内容の講座を受講させていただきましたが、まだまだ私には理解が足りない面が多すぎます。それでも、力不足は承知しながらも、あらゆる機会を前向きに捉えて、必要とされる方のお役に立てる活動を躊躇なく継続するとともに、日々新たな学びを積み重ねてまいります。
貴重な学びの機会を与えていただき、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。