講座案内

グリーフ専門士/ペットロス専門士養成コース (共通アドバンス) Grief Care/Petloss Care(Advanced)

講座概要

公認されない悲嘆や生涯発達の視点から、さらに深くグリーフを学ぶコースです。
発達段階を踏まえたグリーフの理解と関わりは、さまざまな死別を理解することにも通じるものです。
また動物たちとの死別に苦しむ方が、自身の人間関係を考える場となる事もあります。
これまで表現されなかった自身の深いグリーフに触れることも多いコースです。

*協会代表の井手による事前動画と、担当講師と学ぶZOOM受講を組み合わせたカリキュラムです。
 全8回講座の各回に、約2時間の事前動画を視聴の上、ご参加ください。
 
* 参加対象者はベーシックコース修了生です
* 2025年の単体アドバンスの開催は、未定となっております。
 「ベーシック再受講」+「アドバンス」の組み合わせ受講を別日程で承っています。
  ご希望の方は「お問合せ」よりお知らせください。

講座内容

DAY.1

喪の過程とロスライン(喪失曲線)

  • 悲嘆のスペクトラム

    悲嘆の共通性

  • 悲嘆の類似性

  • 悲嘆の個別性

  • 課題モデル

    課題モデル(4つの課題)とは

  • 課題モデルⅠと課題モデルⅡ

  • 課題モデルⅢと課題モデルⅣ

  • 喪失の影響を客観的にとらえる

    ロスラインの概要と意義

  • ロスラインの書き方/方法/進め方

  • ロスラインの留意点

DAY.2

公認されない悲嘆とあいまいな喪失

  • 公認されない悲嘆

    公認されない悲嘆とは

  • 公認されない悲嘆の分類

  • 公認されない悲嘆の背景

  • あいまいな喪失

    あいまいな喪失とは

  • あいまいな喪失の特徴

  • あいまいな喪失の影響

  • 喪失とレジリエンス

    公認されない悲嘆とあいまいな喪失(共通点、相違点)

  • 支援の方向性

  • あいまいな喪失とレジリエンス

DAY.3

悲嘆のカタルシスとセルフケア

  • 未完了の悲嘆と受容

    カタルシスとは(精神分析の観点から)

  • 未完了な事柄(unfinished business)

  • 交差的体験による悲嘆の理解

  • 喪失体験とマインドフルネス

    マインドフルネスと臨床的意義

  • グリーフにおけるマインドフルネス

  • マインドフルネスの実践においての留意点

  • 喪失体験とマインドフルネス

    セルフコンパッションと臨床的意義

  • グリーフにおけるセルフコンパッション

  • セルフコンパッションによるレジリエンスの強化

DAY.4

喪失体験と全体論

  • 個人心理学における全体論

    統一性(人間は分割できない個と認識する)

  • 文脈性(行動や感情を背景から理解する)

  • 目的志向(行動や感情に隠れた意味や目的を探る)

  • グリーフにおける全体論

    グリーフダイアログとは

  • ダイアログの留意点

  • グリーフダイアログ実践例

  • 二重過程モデルの拡張

    時間の経過に伴う悲嘆体験の変化

  • 重複する対処反応

  • 揺れ動きによる受容の促進

DAY.5

生涯発達とグリーフケア(1)

  • 心理社会的発達理論と愛着

    生涯発達の基本的視点

  • エリクソンの心理社会的発達理論

  • 愛着理論と生涯発達

  • 乳児期の喪失体験

    乳児期の発達課題(基本的信頼/基本的不信)

  • 乳児期のグリーフ

  • 心の安全基地

  • 幼児期の喪失体験

    幼児期前期の発達課題(自律性/恥・疑惑)

  • 幼児期後期の発達課題(自主性/罪悪感)

  • 幼児期のグリーフ

DAY.6

生涯発達とグリーフケア(2)

  • 学童期の喪失体験

    学童期の発達課題(勤勉性/劣等感)

  • 学童期のグリーフ

  • 喪失体験と自己効力感

  • 青年期の喪失体験

    青年期の発達課題(自己同一性/同一性拡散)

  • 青年期のグリーフ

  • 死を巡る対話(死について一緒に悩む)

  • 家族システムの揺らぎ

    親、配偶者、子ども、きょうだい、祖父母、ペットなどの死

  • 新たな役割を担う重荷と葛藤

  • 自分の存在意義への疑い

DAY.7

生涯発達とグリーフケア(3)

  • 成人期初期の喪失体験

    成人期初期の発達課題(親密性/孤立)

  • 成人期初期のグリーフ

  • グリーフの性差(男性性・女性性)

  • 成人期中期(中年期)の喪失体験

    成人期中期の発達課題’(生殖性/停滞)

  • 成人期中期のグリーフ

  • 成人期中期(成熟期)の同一性再確立/空の巣症候群

  • 成人期後期(老年期)の喪失体験

    成人期後期の発達課題(統合性/絶望)

  • 成人期後期のグリーフ

  • ジェネラティビティと「ゆずり葉」

DAY.8

ゲシュタルト療法と心的再会セラピー

  • 心的再会セラピーの理論と背景

    対話で行き詰まった時の対処

  • 再会セラピーの実践

  • ロールレタリングの実践

  • 心的再会セラピーの実践

    セラピーの適応と準備

  • セラピーのスクリプト(デモ)

  • セラピーの留意点

  • 課題モデルの再考

    喪の課題Ⅳの変遷(初版から5版まで)

  • 脱カセクシスと課題Ⅳの再考

  • 日本人と統合された悲嘆

  • ※ペットロス専門士(アドバンス)

    対象者のみ/動画講座と認定課題提出

全8日間 / 計40時間(※課題実施時間含む)

受講料

120,000円(税込132,000円)

*参加対象者はベーシックコース修了生です。
*ベーシックに申込み済みの方はアドバンスにもお申込みいただけます。
* ご参加クラスは「ベーシック最終日以降の開講クラス」をご選択ください。

講座担当

井手 敏郎 講座監修

公認心理師:幼少期の喪失体験から悲嘆支援に関心をもち、協会を発足。心理臨床の視点からグリーフケアに取り組む。

村野 直子 講師(グリーフケア)

産業カウンセラー:グリーフケアの知識をわかりやすく喪失悲嘆を抱えた方も安心して参加できる癒しの講座を目指します。

山内 陽卯 講師(グリーフケア)

保育士:母の闘病、介護から看取りへ。「哀しみ」その先を支えるグリーフケアが必要とする方や社会に伝わりますように。

白土 千夏 講師(グリーフケア)

双子の妹と母との死別後、協会に出会い今の自分が在ります。グリーフケアの温もりをお伝えできるよう努めてまいります。

受講生の声

詳しい感想をご覧になりたい方は、各受講生の声をクリックすると全文をお読みいただけます。

傾聴する際「抽象的」思考にいる人を「具体的」語りに導く、その逆もしかり。「もう少し教えてください」「それの何か辛かった?」等、相手の心・目・耳となってクライアント様の感情に触れなければ、本質が見えないことに気づかされました。

哀しみに耳を傾けるということを深く実践できる場です。講座のワークで語る内容は、受講生やサポートの方々の真実に基づいており、臨場感があり涙なくしては聴けません。(全文はクリックしてご覧ください)
(ハワイ州 Hiroko Kleshick(ヒロコ・クラシック)さん)
消化していたと思っていたことが実際は未消化で、見えないように蓋をし隠していたことに気づき、見たくないイヤな部分に触れなければいけないことで、とても心が揺れました。でもそれを経験したことによって、未消化の部分を味わうことができ、脱皮したように心が軽くなるのを感じました。

実際に支援者としてクライアントにどのようなことが起こる可能性があるか、身をもって知ることができたのは大切な体験だったと思います。(全文はクリックしてご覧ください)
(愛知県 藤代美穂さん)
敬話敬聴という生き方ができれば、私は必ず幸せになれると確信しています。今後、この姿勢を貫くことで「すべては相手のために」行動することになり、そのことが自分に返ってくる。これまで不足していた大切な部分を補ってくれると信じています。

グリーフの学びは、人として生きていくために最も大切で慈愛に満ちたものです。これを身に着けた時、どのような方も愛にあふれた人生になるはずです。(全文はクリックしてご覧ください)
(東京都 T.Mさん)
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